White Lovers

白い世界に魅せられた社会人(記憶力低め)

もういちど生まれる

 実は木曜日に書いていたのに、誤って消失させてしまった感想文。

悲しい。

もういちど生まれる (幻冬舎文庫)

もういちど生まれる (幻冬舎文庫)

 

 

直木賞も受賞経験のある朝井リョウさんの連載短編集。

短編が5作品入っている。

 

短編、といっても5作品それぞれが繋がっている。

主人公は全て20歳前後の”大人”になる手前の男女。

各作品の繋がりがさり気なく描かれているところが、すごく好きだ。

例えば、学内のパン屋で働いている汐梨に対して、

「パン屋で働いている子可愛いって言っていたじゃん」と話をする翔多とオカジュン。

また、翔多の想い人であり、浪人生・梢の双子の姉であり、ダンサーを目指す遥の高校時代の友人である椿、等。

それぞれが色んな場面で知り合っていたり、友人であったり、

そうすることによって、その人の様々な一面が描かれている。

そのため人間味が増し、完璧ではない人たちが描かれる。

 

更に好きなのは、その繋がりを単純な描き方ではなくて、

様々な人間の言動でさり気なく描かれているのが好きである。

 

あー青春いいなぁ。