傘をもたない蟻たちは
とてもいまさらですが、読みました。
読もうよもうとなかなか読まなかったけど、やっと読みました。
日頃読む作品は、私はその作者のことをほとんど知りません。
どういう経歴で、どういう気持ちでその作品を書いているか、知りません。
否、知ろうとしません。
それは作品を読むにあたって、必要だとは感じないからです。
けれども、シゲアキの作品はそうもいかない。
「作家」として好きになる前より、「アイドル」としての彼を知ってしまっているからです。
そしてこれ以前の三作品は、芸能界にまつわる作品だったので、
どこかしらに「加藤シゲアキ」という人が見えました。
特に「ピンクとグレー」の主人公であるリバちゃんは、まんまシゲアキに当てはめて読んでしまうくらいでした(余談だけど、原作イメージ強すぎて映画でごっちが主演になっていたのが納得いかなかった(笑))
他の「閃光スクランブル」でも「Burn」でも、どことなくこれはシゲアキ自身の気持ちなのかな、と思ってしまうところがあります。
でも、今回の「傘をもたない蟻たちは」では、それが一切なかったのが一番感動しました。
ひとつの作品(短編集なので何作品もだけど)の中で、作者の気持ちがどうといった感情がなく、作品だけを楽しめた。
今までどうしても「アイドル作家」を感じてしまっていたけど、
この作品で本当に「作家」として、成長しているんだなと誰目線だよというくらいの上から目線で感じたのです。
特に「インターセプト」の女怖い・・・感がたまらないです。
あの後の2人はどうなるのーーーー!
今日は作品の感想より、シゲアキへの感想になってしまった(笑)
おわり。