給食のおにいさん
読んだ本の感想を書くのが目的のこのブログなので、今日は感想文を
本日の感想文はこちらの本
主人公は、料理の腕はピカイチだが性格に難ありで、どこにも居場所が作れなかった佐々目宗。
どの店でも上手くいかず、自分の店を立ち上げても火事で店がなくなるという絵に描いたような主人公。
そうして、再び自分の店を構えるための間、「給食のおにいさん」として、若竹小にて臨時給食調理員となる。
小学校の給食という、未知の世界で
黒チワワこと栄養士の毛利とぶつかり合いながらも
給食や自分の料理の腕で、子供たちの給食問題を解決していく。
お話は基本が1話完結。1冊に4話のお話が入っている。
続くシリーズの進級や卒業になってくると次のお話へと続く時が増えるが、
1章で基本的には問題解決。
受験はまた別で、夢へと歩き出した佐々目のその後の物語。
文章は読みやすく、テンポ感もあり、また主要な登場人物も少ないので
頭に入りやすく、すいすい進める。
テレビドラマのようなテンポ感だな~と思ってたら
これを書いている人が、脚本家だったんですね。
小学生が抱える問題は、大小あるが
やっぱり出てくるのは家庭環境だ。
自我が芽生えて、自分の感情が作り出される小学生で、
その大半を占めているのは、家庭なのだと感じさせられる。
給食が親子を見つめなおさせるきっかけになっているのが面白く感じた。
私の小学校もこんなバラエティに富んだ給食があったらな~とか
一度食中毒起こしたことがあって、その時大人たちは死ぬほど大変だったんだろうな~とか(私は腹痛など起こさずピンピンしてる組だった)
考えながら読んでました。
たまに懐かしくて食べたくなるよね、給食。